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4月 30, 2023の投稿を表示しています

トキワ荘マンガミュージアム

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先日、東京に行ったついでにトキワ荘マンガミュージアムとトキワ荘通りを散策しました。  1. トキワ荘とは トキワ荘は、東京都豊島区になる昭和の漫画家たちが、若手作家の頃に入居していたアパートです。 単に有名漫画家が住んでいたというだけでなく、今のようなプロダクションや漫画の分業などが確立する以前に、複数の漫画家が集まって生活と作家活動の拠点としていた珍しい場所です。また、作家のケガなど休載の危機に編集者がトキワ荘へ代筆を頼みに訪問するなど、住んでいた作家だけでなく色々な形で漫画業界に影響を与えた場所ともいえるでしょう。 実は、本物のトキワ荘は老朽化のため1982年に解体されましたが、2020年に建物を復元し、トキワ荘マンガミュージアムとして開館し、近隣の商店などもあわせて漫画家所縁の地として豊島区の観光名所となっています。 2.トキワ荘マンガミュージアム トキワ荘マンガミュージアムは、花咲公園内に復元したトキワ荘の建物を使った漫画の美術館です。外観、入り口から階段、及び2階部分は昭和のトキワ荘を再現したスペースで、入居していた漫画家の自室もリアルに再現されています。レトロな雰囲気の写真をたくさん撮ることができました。 1階は入居していた漫画家の本やトキワ荘のジオラマのある常設展示や、企画展を行うスペースがあります。4月に訪問した際は、永井豪先生のデビルマン・マジンガーZ展が開催されていました。 3.トキワ荘通り トキワ荘通りには、ミュージアム以外にもたくさんの観光スポットがありました。 お昼ご飯は、 トキワ荘の住人がラーメンを食べに来たり、出前を取ったりしていたという中華料理店「松葉」さんで名物の トキワ荘ラーメンライスを食べました。 また、トキワ荘お休み処では、二階に寺田ヒロオ先生の部屋を再現したスペースがあり、案内の方の解説を聞きながら展示を見ることができました。連日永井豪ファンのお客さんばかり訪問していたようで、案内の方に自分が寺田ヒロオ先生と寺田先生の友人の棚下照生先生が好きだと伝えたらかなり驚かれました(笑) トキワ荘&テラさんグッズがたくさん買えて大満足!ただし、今回モニュメントなどは時間が無くて回りきらなかったので、次回東京に行く機会があればリベンジしたいです! 見どころ満載のトキワ荘、マンガ好きの方にめちゃくちゃおススメです!!

「令和に推したい昭和マンガ」第5回

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 先日、新たな原稿がアップルBOXクリエートの同人誌に掲載されましたので、さっそくご紹介します。 【タイトル】 令和に推したい昭和マンガ 第5回 東浦美津夫「無明幻之丞」 2023/03/31 アップルボックスクリエート「少年なつ漫王」 第57号「「少年」昭和29年~30年大特集」 【作品の初出】 「週刊少年キング」連載(1966年5月~9月) 【概  要】 「無明幻之丞」の特徴をあげながら、東浦美津夫と横山光輝の時代劇の魅力を紹介。 小説や歌舞伎に登場する盲目の剣士と比較しながら、「無明幻之丞」の主旨が、才能を持った人物の生きざまを描くことであることを明らかにする。 1.「無明幻之丞」を読んだきっかけ  「無明幻之丞」のことは、昭和マンガの書籍で知り、アップルBOXクリエートの復刻(全2巻)で読みました。  発行部数が限られているのもありますが、手放す人が少ないためか2冊揃えるのになかなか苦労しました。 2.「無明幻之丞」を選んだ理由  今回は、作画とネーム原作、両方の作家の魅力を紹介できる作品なので選びました。「無明幻之丞」は、東浦美津夫先生の美男子と、横山光輝先生の読み応えある時代劇のストーリー、両方が一気に読める大変珍しい作品です。また、現代のマンガでも作画とネームを分担して人気の出た作家がいますが、1960年代当時はマンガの分業もかなり珍しかったと思います。  原稿を書くため久々に読み返しましたが、振り袖で戦う美しい姿、強敵相手でも負けない剣術の強さ、そして時代に翻弄される儚さ、無明幻之丞は魅力たっぷりの主人公だと再確認できました。 読めば現代でも好きになる人がたくさんいそうなので、再度復刻されて欲しい作品のひとつです。  なお、次回の第6回は、横山光輝先生の特徴をもっと深掘りできる作品を紹介したいと考えています。次回もお楽しみに☆ミ

小倉駅ナカ本の市

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最近パソコンの調子が悪くなってしまい、今週ようやく新しいノートパソコンを購入しました。動作確認と4月の振り返りを兼ねて、久々にブログ更新していきたいと思います。 まずは4月上旬、小倉駅ナカ本の市と呼ばれる古本市で買い物してきました。 小倉駅ナカ本の市は、JR小倉駅構内の広場で開催される古本市です。改札出てすぐの広場いっぱいに古本の売場が広がっている景色は感動でした! 小倉駅ナカの本市のチラシ 古本屋やCD・レコード店、合わせて10店が参加しているそうなので、本の冊数もかなりの量が集まってた印象です。しかも、北九州市内の古本屋だけでなく、広島からも参加しているらしく、近隣の古本屋や蚤の市などでは見かけたことがないような本も並んでいました。 特に驚いたのが、漫画のコーナー!福岡市内の古本市なども覗いたことがありますが、たいてい漫画の出品が少なく、あっても単行本がほとんどです。それに対して、小倉駅ナカ本の市は単行本の漫画だけでなく古い雑誌や付録漫画も売られていました。 青年向けの漫画で有名な棚下照生先生が描いた数少ない少女マンガ「まごころ」と「コゼット」の付録が置いてあったのも驚いたけど、めちゃくちゃ400円はお買い得!! 棚下照生先生の少女漫画 漫画も充実していて且つ良心的な値段設定だったので、電車の乗り継ぎの時間も忘れて本あさりに熱中してしまいました。本当は友だちと門司港に行くための乗り換えでたまたま通りがかっただけのはずが、小説好きな友だちも案の定ホイホイされてしまい、結局買った古本を片手に門司港観光(笑) 漫画も買える古本市、おススメです!またぜひ買い物に行きたいなと思いました!