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「令和に推したい昭和マンガ」第6回

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アップルボックスクリエートの同人誌に文章を投稿したので、さっそくご紹介します。 【タイトル】 令和に推したい昭和マンガ 第6回 横山光輝「闇の土鬼」 2023/08/31 アップルボックスクリエート「漫画市」 第34号「ノート表紙絵大特集・横山光輝編」掲載 【作品の初出】 「週刊少年マガジン」連載(1973~1974年) 【概  要】 「闇の土鬼」の特徴をあげながら、横山光輝の時代劇の魅力を紹介。「闇の土鬼」に影響を与えた作品を紹介しながら、横山光輝が繰り返し描いてきた超人のイメージを明らかにする。 1.「闇の土鬼」を読んだきっかけ  私が「闇の土鬼」をはじめて読んだのは近所のリサイクルショップです。講談社漫画文庫の上巻を立ち読みして一目惚れし、全3巻買って帰りました。育ての父の危機を救えなかった悔しさ、暗殺者との熾烈な戦いなど、様々な苦痛を背負いながら武芸者としてストイックに邁進する土鬼は心の底からカッコいいキャラクターだと思います。世代問わずおススメの作品です! 2.「闇の土鬼」を選んだ理由  「闇の土鬼」は2023年4月に連載50周年を迎えました!! 記念の年に作品紹介することで、多くの方に読んでもらいたいと思ったので、テーマに選びました。  なお、次回の第6回も引き続き横山光輝先生の作品を紹介したいと考えています。次回もお楽しみに☆彡

トキワ荘マンガミュージアム

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先日、東京に行ったついでにトキワ荘マンガミュージアムとトキワ荘通りを散策しました。  1. トキワ荘とは トキワ荘は、東京都豊島区になる昭和の漫画家たちが、若手作家の頃に入居していたアパートです。 単に有名漫画家が住んでいたというだけでなく、今のようなプロダクションや漫画の分業などが確立する以前に、複数の漫画家が集まって生活と作家活動の拠点としていた珍しい場所です。また、作家のケガなど休載の危機に編集者がトキワ荘へ代筆を頼みに訪問するなど、住んでいた作家だけでなく色々な形で漫画業界に影響を与えた場所ともいえるでしょう。 実は、本物のトキワ荘は老朽化のため1982年に解体されましたが、2020年に建物を復元し、トキワ荘マンガミュージアムとして開館し、近隣の商店などもあわせて漫画家所縁の地として豊島区の観光名所となっています。 2.トキワ荘マンガミュージアム トキワ荘マンガミュージアムは、花咲公園内に復元したトキワ荘の建物を使った漫画の美術館です。外観、入り口から階段、及び2階部分は昭和のトキワ荘を再現したスペースで、入居していた漫画家の自室もリアルに再現されています。レトロな雰囲気の写真をたくさん撮ることができました。 1階は入居していた漫画家の本やトキワ荘のジオラマのある常設展示や、企画展を行うスペースがあります。4月に訪問した際は、永井豪先生のデビルマン・マジンガーZ展が開催されていました。 3.トキワ荘通り トキワ荘通りには、ミュージアム以外にもたくさんの観光スポットがありました。 お昼ご飯は、 トキワ荘の住人がラーメンを食べに来たり、出前を取ったりしていたという中華料理店「松葉」さんで名物の トキワ荘ラーメンライスを食べました。 また、トキワ荘お休み処では、二階に寺田ヒロオ先生の部屋を再現したスペースがあり、案内の方の解説を聞きながら展示を見ることができました。連日永井豪ファンのお客さんばかり訪問していたようで、案内の方に自分が寺田ヒロオ先生と寺田先生の友人の棚下照生先生が好きだと伝えたらかなり驚かれました(笑) トキワ荘&テラさんグッズがたくさん買えて大満足!ただし、今回モニュメントなどは時間が無くて回りきらなかったので、次回東京に行く機会があればリベンジしたいです! 見どころ満載のトキワ荘、マンガ好きの方にめちゃくちゃおススメです!!

「令和に推したい昭和マンガ」第5回

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 先日、新たな原稿がアップルBOXクリエートの同人誌に掲載されましたので、さっそくご紹介します。 【タイトル】 令和に推したい昭和マンガ 第5回 東浦美津夫「無明幻之丞」 2023/03/31 アップルボックスクリエート「少年なつ漫王」 第57号「「少年」昭和29年~30年大特集」 【作品の初出】 「週刊少年キング」連載(1966年5月~9月) 【概  要】 「無明幻之丞」の特徴をあげながら、東浦美津夫と横山光輝の時代劇の魅力を紹介。 小説や歌舞伎に登場する盲目の剣士と比較しながら、「無明幻之丞」の主旨が、才能を持った人物の生きざまを描くことであることを明らかにする。 1.「無明幻之丞」を読んだきっかけ  「無明幻之丞」のことは、昭和マンガの書籍で知り、アップルBOXクリエートの復刻(全2巻)で読みました。  発行部数が限られているのもありますが、手放す人が少ないためか2冊揃えるのになかなか苦労しました。 2.「無明幻之丞」を選んだ理由  今回は、作画とネーム原作、両方の作家の魅力を紹介できる作品なので選びました。「無明幻之丞」は、東浦美津夫先生の美男子と、横山光輝先生の読み応えある時代劇のストーリー、両方が一気に読める大変珍しい作品です。また、現代のマンガでも作画とネームを分担して人気の出た作家がいますが、1960年代当時はマンガの分業もかなり珍しかったと思います。  原稿を書くため久々に読み返しましたが、振り袖で戦う美しい姿、強敵相手でも負けない剣術の強さ、そして時代に翻弄される儚さ、無明幻之丞は魅力たっぷりの主人公だと再確認できました。 読めば現代でも好きになる人がたくさんいそうなので、再度復刻されて欲しい作品のひとつです。  なお、次回の第6回は、横山光輝先生の特徴をもっと深掘りできる作品を紹介したいと考えています。次回もお楽しみに☆ミ

小倉駅ナカ本の市

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最近パソコンの調子が悪くなってしまい、今週ようやく新しいノートパソコンを購入しました。動作確認と4月の振り返りを兼ねて、久々にブログ更新していきたいと思います。 まずは4月上旬、小倉駅ナカ本の市と呼ばれる古本市で買い物してきました。 小倉駅ナカ本の市は、JR小倉駅構内の広場で開催される古本市です。改札出てすぐの広場いっぱいに古本の売場が広がっている景色は感動でした! 小倉駅ナカの本市のチラシ 古本屋やCD・レコード店、合わせて10店が参加しているそうなので、本の冊数もかなりの量が集まってた印象です。しかも、北九州市内の古本屋だけでなく、広島からも参加しているらしく、近隣の古本屋や蚤の市などでは見かけたことがないような本も並んでいました。 特に驚いたのが、漫画のコーナー!福岡市内の古本市なども覗いたことがありますが、たいてい漫画の出品が少なく、あっても単行本がほとんどです。それに対して、小倉駅ナカ本の市は単行本の漫画だけでなく古い雑誌や付録漫画も売られていました。 青年向けの漫画で有名な棚下照生先生が描いた数少ない少女マンガ「まごころ」と「コゼット」の付録が置いてあったのも驚いたけど、めちゃくちゃ400円はお買い得!! 棚下照生先生の少女漫画 漫画も充実していて且つ良心的な値段設定だったので、電車の乗り継ぎの時間も忘れて本あさりに熱中してしまいました。本当は友だちと門司港に行くための乗り換えでたまたま通りがかっただけのはずが、小説好きな友だちも案の定ホイホイされてしまい、結局買った古本を片手に門司港観光(笑) 漫画も買える古本市、おススメです!またぜひ買い物に行きたいなと思いました!

熊本観光 合志マンガミュージアム

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年明け1/4~1/5に、熊本県の漫画関連スポットに行ってきました。2ヶ所目は、湯前まんが美術館です。 1. 施設の紹介 1960年以降に出版された約15000冊のマンガが自由に読めるミュージアムです。ミュージアムは、熊本電鉄 御代志駅近くの合志市西合志図書館や市民センターがある敷地にあります。 ミュージアム館内は、静かなBGMと木の本棚に囲まれて、とても雰囲気の良い場所です。 2. 展示内容 昭和の漫画は絶版のものがかなり多いので、過去の名作を手に取る機会を作るミュージアムとして合志マンガミュージアムはかなり良い施設だと感じました。しかも、フロアーの棚にある本はコレクションのほんの一部で、棚に無い本も閲覧は可能だそうです! ちなみに、開架の図書はミュージアム入り口のパソコンから検索できます。閉架分は、ホームページのお問い合わせフォームや電話で問い合わせが可能です。 公共図書館のようなインターネット公開の蔵書検索・横断検索などにはまだ対応して無いそうなので、次回利用する際は閲覧したい作品を問い合わせてから行きたいなと思いました。 また、マンガ本以外にも、熊本ゆかりの漫画家の紹介やサインの展示、期間限定の企画展示もありました。 熊本ゆかりの漫画家っていっぱいいるんだなと、かなりビックリしました。さらに、色んな漫画家さんが描いた「くまモン絵」も展示してあって面白かったです。 腹筋割れてるくまモンがいた…(笑) 3. その他 合志マンガミュージアムは、熊本市外とは言えJR熊本駅から路線バスなら1本、熊本電鉄でも乗り換え1回、約1時間程度で行けるので初見&車乗らない人にも訪問しやすいスポットだなと思いました。私も気になる作品があればまた行きたいなと思います。 ちなみに、途中の市役所前で降りたら熊本城の散策もできます!天気の良い日の熊本城は絶景なのでオススメです! 今回、熊本の漫画スポット2ヶ所をまわってみてかなり楽しかったです。他県のスポットも行ってみたいなと興味が湧きました。コロナが終息したらぜひ遠くの漫画スポットやイベントを訪問したいです!

熊本観光 湯前まんが美術館

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年明け1/4~1/5に、以前から興味があった熊本県の漫画関連スポットに行ってきました。1ヶ所目は、湯前まんが美術館です。 1. 施設の概要 湯前まんが美術館は、湯前町出身の漫画家 那須良輔先生の資料を保存・展示してる美術館です。 1月初旬は伝記マンガ「-那須良輔物語-風を描く人」のストーリーに沿って資料を展示していました。那須先生の成長や経歴がとても分かり易かったです! ちなみに「風を描く人」の本は非売品ですが、湯前町のホームページから無料で読むことができます↓↓ https://www.town.yunomae.lg.jp/kiji0032310/index.html 2. 展示 那須先生の絵は色々なところで目にしてたのに、今まで経歴は全然知りませんでした。David lowの影響を受けてからの那須先生の作風の変化と飛躍がスゴいなと思いました! 色々な有名人の似顔絵がかなり面白いです!(笑) 美術館で資料や作品を見ながら郷土の作家についてじっくり学べるのはとても有意義だなと思います。また、館内は那須先生の原画以外にも、那須先生の絵画や仕事机、熊本ゆかりの漫画家のサインなどもありました。「あしたのジョー」のちばてつや先生のサインも拝めました! ジョーがめちゃくちゃカッコいい!!(*‘ω‘ *) 3.その他 まんが美術館の近くのくま川鉄道湯前駅校内も、漫画家の村枝賢一先生が描いたくま川鉄道のトレカの原画が飾ってあったり、お土産屋さんがあったり、湯前は美術館のついでに駅周辺も散策し甲斐がある良い町だなと思いました。 ただ、公共交通機関で来た自分には、乗り物の選択肢と本数の少なさがちょっとしんどかったです…。 地図上だと要所要所にJRやくま川鉄道の駅があるのですが、令和2年の豪雨災害から令和5年1月現在、JR熊本~人吉は運休中、くま川鉄道も部分運行(本数少ない)と言う状況です。 今回、くま川鉄道の運行時間帯が全然被らなかったため、JR新八代駅から人吉ICまで高速バス(約40分)、札の辻夫婦恵比寿神社のから湯前駅まで路面バス(約1時間)のルートで行きました。高速バスのチケットが取れなかったり、バスに乗り遅れてたら割りと本気で帰れなくなるところでした…訪問される際は、高速バスの予約やルートの確認を忘れずに!(汗) 豪雨災害の被害や公共交通機関の赤字などなど、色々課題となってい

「横山光輝☆瓦版」第3号 販売中!

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明けましておめでとうございます。 2023年ものんびり投稿していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。 さて、昨年末に同人誌「横山光輝☆瓦版」の第3号の販売スタートしました! 1. 投稿内容 今回は、下記の3件を投稿しています。  文  章:『闇の土鬼』徹底解剖         ② 歴史と隠密編         (※前号の続編です)  イラスト:花札の土鬼  文  章:闇の土鬼 花札遊び 2. 購入方法 瓦版は、下記のサイトまたはメルカリから購入可能です↓↓ 横山光輝の世界 ~書籍バベルの塔手に入れました~ https://psymage.com/kei/fangine/ ちなみに、今回も読者のニーズを把握するため、同人誌の文章やイラストに投票できるアンケートが開設されています。 3. アンケート回答方法 アンケートは、購入サイトから投票フォームが開けるので、買った方はぜひ好きなものに投票してみてください。 〈投票手順〉 ➀ 購入サイトのリンクをクリックする ② 投票したい同人誌を選ぶ ③ 投票したい文章又はイラストの [投票] をクリックする ぜひ、私の作品も投票よろしくお願いします!! (^o^)ノ